【感想】「明日死ぬかもよ?」を読む前に
この本の特徴は歴史上で超有名な人の名言を引用して、ひすいたろうさんが27つの質問をしながら、「生きる」と「死ぬ」ということに対していろんな角度から問いかけてくれる本になっています。
実際にその問に答えながらワークですので読みながらペンと紙を用意して読み進めることをおすすめします!
この本に出会わないと絶対に考えることもなかったような事がたくさん書かれています。本も出会いなのでしょうね。
読んだら分かるけど、「本当に大切なモノは何か?」ということが見えてきます!!
特に日常の悩みや迷いを抱えている方におすすめで、この本を読むことでいい感じで当たり前の「価値観」がぶっ壊れていくのではいかと思います。
作家:ひすいたろうさん「明日死ぬかもよ?」の出版理由。
ひすいこたろうさんの想い、使命でもあるからです。
この本でも書かれていますが、ひすいこたろうさんは【モノの見方を変える】と【人の心に革命を起こす】ことをモットーに本を書いて私達にその想いを届けようと一生懸命書いてくださいました。
そしてこの本では、そのモットーから書いていることを前提に、冒頭からめちゃめちゃ考えさせられる文章が書かれています。
アメリカで行われたアンケート調査で90歳以上のご老人に聞いたものでしたが、なんと90%の人が人生を振り返って唯一「後悔している」ということ。
そして、「もっと冒険しておけばよかった」と口を揃えて言っているということです。
「今の生き方を続けて5年後あなたはどうなっているでしょうか?」
「このままの生き方が10年続いたらどうでしょうか?」
「このままの人生を過ごしたら、人生の最後の瞬間に後悔することになりませんか?」
当たり前だけど、あの世にはお金も財産も家も持っていくことはできないから、この世で財産を失うことは最大の不幸ではないんですよね。
では、最大の不幸はなんでしょうか?それは「自分の人生に後悔する」ということなのです。
冒頭から、このような言葉をかけてくれています。
私は、「わ、やばい」と思いました。きっとこう思ったのは、まだまだ自分がやりたいことをやり残して生きているからだと気が付きました。
そして、「まだまだ死ねないな〜」と思ったのです。
ひすいさんはこの話を前提に、死ぬ前に後悔しないために「27つの質問」をしながら私達のハートに寄り添って行動できる自分へと導いてくれようとしてくれています。
また、不思議なことなのですが、人はなぜか「自分だけは死なない」とどこかで思っていて、「死ぬのは他人ばかり」と思っているそうです。
確かにそうなんですよね。私もそうだもん。
でも、本来「生きる」というのはある意味「死ぬ瞬間のため」のものだと私は思っています。そして「死ぬ」ために「生」をいかに完全燃焼させるか?そして、このことを「最高のスイッチ」だとひすいさんはおっしゃいます。
それでは、これから私が考えさせられた「死」について、心の残った名言をもとにひすいこたろうさんが導く「死の世界」へとあなたも誘っていきます。
〜号泣の名言9選〜
号泣の名言9選とありますが、単に私は号泣するほど心に刺さったと捉えていただければと思います。
実際、読みながら号泣してました(笑)年齢を重なる度に涙もろくなる…。そういうもんなのでしょうか。
「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ」
ある修行僧がすべての人が心の奥で「仏性」を宿しているのになんで社会で成功する人もいれば、しない人もいるのだろうと疑問に思い、師匠である道元(鎌倉時代の曹洞宗を開祖したカリスマ禅僧)に問います。
彼の答えはこう。
「成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ」と。
しかし、修行僧はさらに人は「仏性を」宿しているのになんで努力する人としない人が出てくるのだろう。とまた問うのです。
彼の答えはこう。
「努力する人間には志がある。しない人には人間には志がない。その差だ」と。
修行僧は納得したものの、また疑問が湧いてきて問います。どうして志のある人とない人がいるのだろう、と。
彼の答えはこう。
「志のある人は『人間は必ず死ぬ』ということを知っている。志のない人は『人間は必ず死ぬ』ということを本当の意味で知らない。その差だ」
でもその覚悟がであるかないかで、人生の歩み方が変わってくるのだと思います。
志を持って毎日来る当たり前の日常を当たり前ではなく、そこにちゃんと幸せを見出していこうと思いました。
人生をもう一度やり直すとしたら今度はもっとたくさん失敗したい。
ナディーン・ステアさんの詩を紹介してくれました。
このタイトルの続きは本で読んでほしいのですが、ステアさんはとにかく「良識」の中で生きてきた人間です。
つまり、自分で自分に制限をつけてきたので、人生を終える時に「馬鹿げたことをもっとやりたかった」ことを人生をまもなく終える時に話しています。
「この馬鹿げていることをもっとやりたかった」には「バカをしちゃいけない」という思いがあり、「もっとダンスに行けば良かった」って後悔するのは「楽しんではいけない」という思いがあるからだとひすいさんは話しています。
だから制限をかけているのは自分。そんな思い込みや制限を探って、自由に生きるためのワークがこちらです。
以下を声に出して自分に優しく問うのです。もし心に何か引っかかる物があれば、「人と違ってはいけない」という制限をどこかにかけているかもしれません。
- 人と違ったって良いんだよ
- 恥をかいて人に笑われてもいいんだよ
- もっと自分に素直に、ありのままに生きていいんだよ
- すべての人と仲良くできなくたっていいんだよ
- 大好きな人に『大好き』って伝えていいんだよ
- 自分の意見を主張していいんだよ
- 弱い自分を見せたっていいんだよ
- 嫌なことは断ってもいいんだよ
- 人に助けを求めていいんだよ
- もっと豊かになってもいいんだよ
- 楽しいことを優先したっていいんだよ
- 幸せになってもいいんだよ
- 自分を好きになって、もっと自分を信頼してあげてもいいんだよ
- 生きたいように生きていいんだよ
もし心にひっかかるものがあれば、「その言葉だけその日から三週間寝る前に三回自分に優しく伝えてあげよう!」とひすいさんはおっしゃっています!
私もやります。だって、自分で自分に制限かけていたらできることもできなくなっちゃう。一緒に思い込みを解放していきましょう!
思い通りにいったら、人は退屈するだけ
- ゴルフが面白いのは、ボールを手に握りしめて、手で穴にねじりこんじゃいけないから。
- マラソンが感動するのは、42.195kmを車で走っちゃいけないから。
- どこに投げてもストライクになるボウリング場だったら行きますか?
- 生きるって大変ですか?大変に決まっているじゃないですか。大変だからこそ、面白いのです。大変だから人は「大」きく「変」わることができるのです。
そう考えた時、「忙しい」ではなく、できるだけ「大変」という言葉を使おうと思いました。なんかそっちの方がなんだかスゴイことしている気分だからです笑
人生乗り越えられない問題は起きない。
嫌な感情は「数値化」すると、その感情は「数値化」するその感情を「客観的」に見られるようになります。
すると、スーッとその感情が離れていくのです。
例)過去最高度の不安を10点とすると、今回は何点?と数値化するのです。もし今回が6点だったら、「じゃぁ余裕でしょ?」ってなるからです^^
だから、これからもし「私にこんなことできるかな?」ってことがもしあったら、その時に数値化しちゃえばいいんですよね!
今度からやってみようと思います。そうすればきっと大抵の悩みはちっぽけなもの見えてくるし、「乗り越えられる」とまた前を向いて歩き始められると思います。
大好きな人が死なずに、今日生きてくれている。それ以上の幸福ってありますか?
大好きな人って大好きな人に会えるということ。会いに行ってその人を感じることができる。
これ以上の幸福ってありますか?
そして、君が大切に思っている人は同じ様に君が生きていることで幸福を感じているはず。
幸せの本質は、そこにいてくれること「存在」にあります。
この文章を読んだ時、「ほんとそうだな!」と、そう強く思いました。
大切な人は常に身近にあることを忘れてはいけないです。
元気だからがんばるんじゃない。がんばるから元気がでるんだ。
ひすいさんは友人に誘われて岩手の山田町に向かいました。そこは東北大震災の津波で町ごと流された場所です。
それは震災を経験された方々の発する言葉がすごかったからです。ある漁師さんに採れたての牡蠣を「食べんしゃい」と渡され、思わず「どうしてそんなに早く立ち直れたんですか?」とひすいさんは聞いたのですが、漁師さんの笑顔は一瞬とまったようになりましたが、「立ち直ってると思う?」と…。
すると、「悲しんで下を向いていたって何も始まらない。今は前を向くしかない。嘘でも笑える人間は前へ進める」と。
お兄さんと一夜に家を失い、仕事や家族を失っても前へ進もうとする人達がこの山田町にはいます。
深い悲しみに明け暮れてもおかしくないこの状況で懸命に今ある「幸せ」に気づきそこに感謝しながら生きている姿に「がんばれ」なんて言えない。そもそも言う必要はないですよね。
だって、もう頑張っているし、彼らは頑張るから元気になるのだから。こういった想像を超える苦しみを乗り越えた人は真の「強さ」を手に入れることができますよね。
人は、最後の最後には「人のためになることをやりたい」って心の一番奥の思いが浮上するようです。
志とは、個人の願望を超えたみんなの喜びを超えた皆んなの喜びにつながる「使命(ミッション)を持つ」ということです。
「使命」とはその「命」を誰かのために「使」うことです。
人間だけが持っている本能があります。
食欲、性欲、睡眠欲、これは動物も持っています。では人間だけが持っている本能とは?
「喜ばれると、嬉しい」だそうです。
もちろん、バイトも人のためになっています。
でもそこには会社などの縛られたルールなどを元に成り立っているので、本当の意味で自分らしく役に立てていない。
そうではなく自分の力で誰かの力にダイレクトになれたら、それはそれは「本当に最高の人生を歩めるんじゃないか」と思いました。
そして、今願いが実現できているのですが、その中で改めて私は自分が「できる」よりも「してあげられる」ことの方が万倍、嬉しい&幸せだ〜ってことにも気付かされました。この名言は納得ですね。
なんのために、この生命使いますか?
特攻隊で亡くなった若者の人数は4,400人にのぼります。彼らはいつか死ぬ身であるならば、今最大の困難に立ち向かうことで、愛する人を守れると思いながら彼らは希望を描いていたのです。
そんな中、藤井中尉という少年飛行兵の教官がいます。
教え子が特攻隊として死んでいく中、自分は立場的に安全な位置にいます。もどかしかったのです、自分だけ安全な場所にいるのが。そこで彼は特攻を志願しますが、家族のいる藤井中尉はその志願を却下されます。
そこで、その気持を察知した妻と子どもは「私達がいたのでは後顧の憂いになり、思う存分の活躍ができないでしょうから、一足先に祈って待っています」と遺書を残し、極寒の荒川へ身を投じます。
そのことを知った藤井中尉は再度嘆願書を提出して受理されてアメリカの飛行機を爆撃しに向かいます。
次々とアメリカの飛行機を爆撃していく日本の飛行機があったのですが、そのなかでアメリカ側に「まずい」と思われる状況の中でアメリカは一気の日本の飛行機を打ちました。
しかし、この飛行機は海面すれすれで、急旋回。アメリカの空母目がけて横から攻撃してきたというのです。
すごい執念です。これは襲撃するアメリカ兵の記憶に残っていたそうで、のちのちこの飛行機に乗っていた二人組の一人は「藤井中尉」だったそうです。
役割(思い)を持った時に、魂が宿る(命のエネルギーが入る)
「命(魂)のエネルギーがはかれるのでは?」という研究をした人がいます。それ川田薫理学博士。
ラットの実験で死後に約1万分の1、体重が減るケースが多いということが分かってきました。この減った分が「命の質量」ではないか。と。
で、物でも試してみました。「商品A」と「分解した商品A」です。本来なら分解しても全部重さを足せば必ず商品Aの重さに戻るはず。しかし、精密測定器でこれらを測ると違いました。
ラットと同じ実験結果になったのです。そこで、この2つの違いはなんだろうか?と調べると違いは「役割」なのです。
目覚まし時計もなぜか、分解してしまうとその思いの分の重さが1万分の1というわけです。
- グラスなら⇒「水をためるように」
- ノートなら⇒「メッセージを残せるように」
という思いが形になったものだと言われています。
私達は人間は目覚ましと違ってやれることはたくさんありますよね。
ご飯を作ってくれた親に「ありがとう」と感謝の気持ちを言えたり、友達の顔色をみて困っていたら「大丈夫??」と声をかけたり、私のビジネスでいうと誰かのライフスタイルを実現させるお手伝いをすることで、喜んでもらえるということもできます。
そうやって少しずつ自分の中に「役割」というエネルギーを満たしていけばいいと思うんです^^
最後に〜幸せの本質は「当たり前の日常」ってこと〜
目の見えないカップルは、「相手の顔を一秒でも良いから見たい」ので、一日中相手の顔を触っているそうです。小児がんの病棟にいる子どもたちの夢は「お母さんやお父さんとラーメン屋に行きたい」「家に帰りたい」「大人になりたい」という思いがあるのです。
もし、今何の不自由なく体が健康で元気に走り回れるのであれば、それだけで幸せなこと。
そしてその当たり前な幸せに私達は自ら気がついていかなければならないと思うのです。
人はいつか死にます。
でも、そのいつかの「死ぬ」の意味を理解ができれば、覚悟できれば一日の過ごし方がガラッと変わるのではないでしょうか。
今ある尊い命を全力で「〇〇のために」使っていきたいと思いませんか?「〇〇」はあなたが見出してください。きっっとあります。
答えはいつも自分のなかにある。ただ気がついていないだけです。
この本を読むといろんな小〜大までの「気付き」を得られます。悩みが減るだろうし、自分ができることの多さに気がつくはずです!
長くなりましたが、最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
次回もお楽しみに!
今回は私の心にグサグサきた本のご紹介をしたいと思います。ビジネス本とかではなく「人生とはなにか?」「幸せとはなにか?」を考えさせられる本です。
名前は知っていたけど、読んだことがなかったんですよね!あるきっかけに読むことになって、いやぁ〜もうホントに涙腺の崩壊の連続でした(笑)生きている人みんなに読んでもらいたいですね。
そしてあなたもぜひ泣いてください(笑)